
殺生石は下野国那須野にあり
老狐の化する所にして
鳥獣これに触れば皆死す
応永二年乙亥正月十一日
源翁和尚これを打破すといふ
さて、この殺生石
もともとは九尾の狐で、退治されて変化したものであり
退治されてなお人畜に害をなす存在である
これをさらに退治したのが源翁という和尚
杖で打ち据え、叩き砕いて成仏させた
その際、砕かれた石の一部が全国に飛散したという
さて、後に金槌
「玄能」の語源となったこの玄翁和尚
元々は会津の和尚さんで、粉砕したその欠片は、ホームグラウンドの会津にも景気良く飛散したワケだ
元々は祟り神の一種なんだけど、民衆っちゅうのは祟り神を祟り神として祀り続けるほど強くない、と
まぁ、「祀らないと祟るぞ」と恫喝されっぱなしで、祀る事に何のメリットも無いんじゃ誰も祀らないわな
でも、祀らないと祟られる(実際祟られなくともそう信じられていた)わけで
その結果、後付けで現世利益が付加されたり、何かと混合される
で、その結果、キツネつながりでお稲荷さんと混合されて、殖産興行、商売繁盛、五穀豊穣とかの仕事を押し付けられるワケだ
で、長くなったけど、下にあるのが神社に押し込められ、ご利益を運ぶ対象にさせられた殺生石の写真っちゅうワケです

玄翁和尚ゆかりの慶徳神社
ここには殺生石の霊が棲むという
(福島県喜多方市)

殺生石稲荷神社
殖産興業、商売繁盛のご利益がある
(福島県会津高田町)
ちなみにこの殺生石
源翁和尚に打破され、その毒気は薄れたものの、毒気は完全に絶たれてはおらず、現在も栃木県那須野で元気に毒ガスを撒き散らしている
具体的に言うと硫化水素とかの火山性ガスね
科学的な知識の無かった時代だから、ロクでもないことが起きるのに何かの理由が欲しかったんだろう
で、たまたま巨石の類があった(火山性のガスが出るくらいだから、過去噴火による岩の飛散があったと思われるし)んで、それに理由をつけて災厄の原因にしたっちゅうのが殺生石伝説のはじまりだと思うよ、俺ァ
- 2004/12/22(Wed) 06:09:03|
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